2015年5月15日金曜日

はじめまして!

 4月から中新田配属となりました菊地と申します。
早いものでもう一か月が経ちますが、まだまだ慣れない作業が多いです。

 さて、古武道の一つに「タイ捨流」という刀を使った兵法があります。
このタイ捨という言葉には自らのタイにある雑念を捨て去るという意味がありますが、この「タイ」という字には、「体、待、対、太」などの複数の漢字が当てはまります。
なぜ仮名で表記するのかというと、

「体」とすれば体を捨てるにとどまり
「待」とすれば待つを捨てるにとどまり
「対」とすれば対峙を捨てるにとどまり
「太」とすれば自性(仏教の言葉で本性を指します)に至る…

といった、それぞれの意味が含まれるからです。
漢字では意味が限定されてしまいますが、仮名で表すことでいずれの意味にも通じる事が出来るようになります。
これら全ての雑念を捨て去ることにより、一つ一つの言葉に捉われない自在な戦い方が出来る、という訳です。

私もタイ捨の考えに則り、疲れを忘れ、往生せず、一人で出来る作業は一人で行い、自らを省みる事の出来る人間になれるよう、日々精進していきます。

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